一言、二言! 「よっ!」、って2言ですよね。 ● ワ (わたし) ● ナ (君) ● オメ (あなた) ● マ (港、馬) ● デ (台) ● イガ (いいでしょうか?) ● ダラ (小銭) ● ケネ (あげない、又は頼りにならない) ● ケ (食え、あげる) ● テ (鯛) ● ブリ (見た目の様子、格好) ● ヘギ (側溝) ● ハヘ (物干し縄) ● メ (おいしい) ● シビ (ちびり) ● ダ (誰) ● ジ (爺ちゃん) ● バ (婆ちゃん) ● フ (内蔵、胃、風体)
「ひとこと」は全てだと思いますが、「ふたこと」だと、もっとたくさんあって、紹介しきれません。例えば、銭湯は「ゆ」です。「ゆさいぐ」と言えば、「銭湯にいくからね」という意味になります。大間では、会話に途中参加しても、話しの流れが掴めてなければ、正しく理解する事は難しいでしょう。「わ、て、かね」という言葉だけでも、「私は手を食べない」「私は手を買わない」「私は鯛を買わない」「私は鯛を食べない」「私は鯛を飼わない」などが考えられます。 |
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地元民による大間語会話 (2言編) Y「イガ」、 T「ナニ」 Y「カサ」 T「イゲ」 Y「イグ」 T「カギ」 Y「ドモ」 ========================== 訳してみました。 Y「いいですか?」 T「何がぁ?」 Y「買い物」 T「いってくればぁ」 Y「行って来ますね」 T「車のキー、はい」 Y「サンキュー」 (2言上級編) B「ケセ」 C「ダメ」 B「イベ」 C「ケネ」 ========================== 訳してみました。 B「ください」 C「ダメです」 B「いいでしょ」 C「あげません」 これが夜だと、話しが違ってきます。 B「欲しいなぁ」 C「ダメよん」 B「いいだろぅ」 C「あげないったら」 いかにシチュエーションが大切かがわかりますね。 (上級編)漁師たちは H「だで、吹いでらなぁ」 Y「旗もバダめいでらっけに」 H「バダめぐもほんだたって、 ドンブラめいでらんでねな」 Y「ドンブラもダンブラもなも、 先見えねだげ、おってらけな」 H「じゃーいーはぁ」 Y「ドバドバど波もなも入ってきて、 水船になど思ったで」 ========================== 訳してみました。 H「凄く、風と波で荒れ模様だねぇ」 Y「旗も絶えずバタバタとなびいてるし」 H「風もそうだが、波とうねりも 相当ありそうだねぇ」 Y「そんなもんじゃない! 船の進む先が、ぶつかった 波しぷきで 見えなくなるほどだ」 H「何?(驚愕)そんなにかぁ」 Y「どんどん船に波が入ってきて、 半水没状態にるかと思ったよ」 注:Hさんは海の状態を知りたいと思い、Yさんに聞いた。Yさんは一応、出漁してみたが、ダメだと思って帰った。 会話から、以上のシチュエーションが読みとれるのだ。 |