小清水町・襲撃の記録のはずが、なんだか趣旨変わってるぞ!
(2002年3月16日〜17日)

 

朝7時10分発のフェリーで、はごだいに。このフェリーが出なければ、今回の襲撃スケジュールすべてがパアなので、かなり緊張感が高かった。乗船名簿の目的の欄。なぜか「商用」に丸をつける。(商用かい!)

はごだいの市場でさっそく朝メシを食らう。たらこが「ぶどうの村」に行きたい(なによ、ぶどうの村って人は、2001年のオホーツク襲撃の記録をご覧くださいまし)というので行ってみる。相変わらず、怪しい感じだ。な、なんと、シェフには弟子らしき人がついていた。私のことも覚えていてビックラこいた。

 

これで850円(コーヒーつき)なんだから、安いよな〜。サケフライのかりかり感と、スープの野菜の切り方に、隠しても隠しきれないシェフの技が光っていた。たらこ、ご満悦。

函館空港からは、必殺のプロペラ機。女満別まで1時間ちょい。みんながちゃんと揃って、1列に並んでから乗り込んでいく。運命共同体って意識が高まる。いや〜これが揺れてさあ。ヤバかった。迎えに来てくれていた教育委員会の藤田さんが、いきなり二人とも便所にかけこんだので、かなり心配してくれた。

「あそごさ、足跡つけたい!」とたらこが鼻息を荒くした。広大な畑が真っ白い雪に覆われている。網走を通り抜け、小清水町の温泉宿泊施設に。併設されているホールでは「千と千尋の神隠し」が上映されていた。思わず講演やめて、千と千尋に走りたくなる私たち。ぐぐっとこらえ(当たり前じゃ!)、昼メシを食べることにした。

 

カラダが汁系を欲していた。施設の中の食堂で、ラーメンを食べる。かなりうまかった。たらこが、チョコパフェも食いたい!と言う。そういえば100年ぐらい食ってねーなーチョコパフェ。

ほんとにチョコパフェだった。旅疲れのカラダにしみる。「温泉で汗を流してください」という藤田さんの言葉に甘えて、さっそく温泉に。

いや〜これがまたいいのだ〜。広々していて片面ガラス張り。外光がさんさんと入ってくる。サウナもあるしジャグジーもあるし。だんだんと趣旨を忘れがかってきたわいど二人。風呂上がり。ビールをぐびっとやりたい気持ちをぐぐっとこらえ(当たり前だ!)、浴衣でうだうだする。

私たちの講演は、その施設内の会議室で行なわれた。青年会がらみの若者たちが20人近く集まってくれた。20代の気のいいワゲモノという感じ。きっかけさえあれば、がんがんおもしろいことをやっていけそうなメンツだった。大間に呼びたいな〜。偉そうにしゃべるのもなんなので、車座っぽくしてもらった。そしたら、なんとなく寄席のような感じでよかった。もっとオバサンが来るかと思った、と言われたけど、それってさー誉められてる?

 

場所を変えての懇談。町の怪しい洋風居酒屋(いやレストランかな?)に連れさられた。ワゲモノが集まって酒飲んでる横のテーブルで、熟年のかっちゃたちがトースト食いながらおしゃべりしていた。こういうカオス感が、わいにはたまらん。2階のこの部屋も、ひとんちの茶の間っぽい。

スパゲッティ大盛りにカツカレーをこんもりかけた、これ。若者定番のメニュー。若いって、いいな〜。生ビールを飲みながら、好きなことをしゃべくる。藤田さんが気を遣って、怪しい喫茶店(っつーか、パブ?)にも連れていってくれた。地元建設会社のお社長ともお近づきになる。

 

翌朝。気球をあげるポイント探しに、藤田さんが走り回ってくれてる間、まったりしているわいど二人。たらこがさっそく、売店で買った北海道限定キャラメルを食っている。この日も絶好調のご様子。

どうしても気流の状態が悪く危険なので、気球体験は断念。藤田さんがあちこちを案内してくれる。 

白鳥がシベリアに戻る前に居座る沼。ものすごい数の白鳥がいた。「白鳥のエサ」ってやつが売られていて、それをあげると群らがってくる。かなり間近で白鳥観察ができる。アップで見ると、けっこう間抜けな顔をしていることが判明。 

記念に藤田さんとパチリ!このかたこそが、私たちを小清水に呼びよせてくれたのだ。もともとは発掘やさんだったらしい。ロマンチストであっつい気持ちを持ったお人だった。

「せっかく来たんだから、ぜひ挑戦してください!」と藤田さんに言われて、こんなことになっちまった。

正真正銘のどさんこに乗って、広場を一周。この写真だけ見ると、一人で乗ってるように見えるけど、実はこの馬の前に、お頭が乗ってる馬がつないである。その馬に引っぱってもらって、ぱっかぱっかと歩いていくわけ。馬の背中は高かった! 

このどさんこ乗り体験は、牧場をやっている家族のサイドビジネスらしい。ほれ、見て!こんな怪しいジジが仕切っている。来ているのは、犬の皮だと言っていた。うっそだべさ!

オホーツク水族館でラッコにエサもやったし、佐呂間のうめこさんとも運命的な遭遇をしたし(え?うめこさんてだれ?というかたは、2001年オホーツク襲撃の記録を!)、流氷船にも乗ったし、満喫しまくり。とどめに藤田さんお勧めのラーメンやさんで、オホーツク・ラーメンを食らう。 

海の幸エキスと野菜のエキスがぎゅっと混ざりあった、すんばらなお味でした。たらこもご満悦。

女満別空港に送っていただき、藤田さんとはお別れ。みやげものやを流すわいど。たらこが、どうしても「マルセイ・バターサンド」を今食べたい!1個だけでいいからすぐに食べたい!と言うので、購入。

空港のサテンに入って食っているところに、オカジマン乱入。(あ?オカジマン。知らない人は…もういっか)なんだか大切なことをいっぱい話してくれたが、酔い止め薬を飲むタイミングが気になって、あんまりちゃんと話を聞けなかった、わいど二人。

こうして、小清水襲撃の旅は終わったのでした。飛行機が着いた函館で言われた。「オホーツクに行ってきたんだって?したら、イヤになるほどカニ食ってきたべさ」あり?わいどカニ食ったっけなあ?そいえば、ラーメンさ2本ぐらい入ってたような…。

 
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