なぐすなぢゃ!守れ!大間函館航路

地域生活応援誌:JUNTOS(フントス)リレ-連載

@JUNTOS:44号掲載@

むっちの「お医者のふるさと大間!?の巻」

まぐのぼ星人

あおぞら組・旗ふりウエルカム活動。右端は八戸市民病院からいらした田中佳人先生。
そのお隣は大阪市立大学付属病院仙城真先生、なんと49歳の研修医さんでした。

あおぞら組の社会派組員、むっちです。

職業は、大間町地域包括支援センターくろまつ相談員です。組員としても、相談員としても、まだまだクチパシの黄色い河童(?)程度のものですが、よろしくお願い致します。

大間町唯一の大間病院から、ほぼ毎月、わいの勤務するセンターに実習生がやって来ます。実習生は、地域医療実習にいらした医学部の学生さんや、地域医療研修にいらした2年目の研修医さんです。

きっかけは、忘れもしない平成19年4月の大間病院のお医者さんとあおぞら組関係者との懇親会でした。当時、大間病院の副院長だった十倉知久先生ほか、派遣されたばかりの若いお医者さんお二人と、実習中の弘前大学医学部の学生さんが参加してくれました。

有無を言わさず全員にマグロ一筋てーしゃっつを着用してもらい、マグロ医師会無事発会。大間の医療と福祉の向上を目指し、心を一つに盛り上がったのでした。因みに、この時の大間病院は医師が4名しかいなかったため、丸山院長が夜勤をしてくれていたそうですっ!!院長っ!!ありがとうっ!!そして翌日、大間病院副院長にしてマグロ医師会初代会長の十倉先生のから送り込まれた最初の実習生が、わいのところにやって来たのでした。

実習に際し、十倉先生からお願いされたのは「地域を見せて欲しい」ということだけでした。地域の健康づくりを考える時、医療機関の有無や設備の充実等だけでは十分ではありません。自然環境や生活環境、食生活や生活習慣等々、地域に関するあらゆる事を知らなければ、地域に合った健康づくり、疾病予防は困難だといえます。実習にいらっしゃる学生さん、あるいは研修医さんは、地域医療実習に大間病院を選ぶだけあってツワモノぞろい!!必ず何かを掴んで実習を終わっていきます。最北端の自然の美しさ、子供達のきらきらの笑顔、元気なお年寄り、住民みんなが優しくてあたたかい、と皆さん言ってくれました。んだべさ~、いーべー大間~、と、毎回鼻高々のわいでした。


丸山院長と松田先生

大間病院・丸山博行院長。地域医療に心血を注いでいます。自治医科大の義務年限を
過ぎても大間に残ってくれています。大坂市立大学付属病院・松田香奈子先生(当時は
研修医)は、おっとりしてかわいらしくて「やっていけるのっ?」と心配になりました。
いつか大間で!!と言ってくださったこと、本当にうれしかったです。

皆さんの実習が充実したものになったのは、当然ですが、わいが地域を見せているからではありません。大間病院の若いお医者さん達(院長も30代半ばだんですよー)の、指導の熱心さとレベルの高さにどの実習生さんも感激していました。へき地である大間にいらっしゃるのは、自治医科大学を卒業したお医者さんなので当然ハイレベルですし、学生時代は寮生活をされているとかで後輩の面倒見がすごくいいらしいです。大きい病院では経験出来ないようなことも経験させてもらえる、とも言っていました。お医者さん達を誉められると、自分のことのよーに嬉しくなります。

また、若干36歳にして大間病院長を務める丸山博行先生の運営手腕、当時の大場陽悦事務長の実習生受け入れに対する熱意も忘れることは出来ません。定年を目前に「若い先生方と会えるのは楽しいっ」とおっしゃっていた大場前事務長の笑顔は、現在の佐藤事務長にも引き継ぎされていますからご心配なく。

さて「お医者さんを支えてあげたいっ」と思ったのは、平成18年に大間病院のお医者さん方と意見交換のよーなことをした時でした。最初っからイライラした様子の若いお医者さんがいて、やな感じっと思いながら話を聞いていたのですが「大間の人は悪くなってから病院に来てすぐ治せっと言う。そんなの無理ですよっ、ぷんぷんっ!!」というのを聞いて、はっっっ!!!としました。本当は「すぐ治してあげたいっ!でもこんなに悪くなったらすぐは治せないっ!!ごめんなさいっ!!」と言いたいんぢゃないべがっ? でも毎日毎日忙しくて忙しくて、優しい気持ちになれないんでないべがっ? お医者さんだものまぢがいなぐ治したいど思ってるべさっ!!と気がついたのでした。

 熊谷先生

熊谷直彦先生。昨年5月にいらした時は弘前大学医学部6年生で、37歳でした。新潟の
刀鍛冶の後継ぎから数学者へ、そして医師へ、といったドラマティックな人生を、
実習期間中に大間高校生に講演していただきました。現在は、新潟の病院で研修中です。

大間にいらっしゃるのは、まだまだ若く、夢と希望と情熱に満ち満ちた、うだでぐ優秀なお医者さん達です。でもこのままでは、そのあふれるほどの夢と希望と情熱を大間で使い果たして、仕事がいやになって、大間を嫌いになって転勤してしまうことになってまる・・・これは黙っていられねーべさっ!!でぎるごっとなんがないがっ?なんがあるべさっ!!と、ゲリラ魂がボッとなったのでした。その若いお医者さんは、奥様のご都合で翌年には転勤されてしまったのですが「もっと大間にいたかった、絶対帰って来ますからっ」と言ってくれだんですよ~、どーするべ~、嬉し過ぎる~(涙)

お医者さんでも先生でも、相談員でも組員でも、誰にでもペーペーのひよっこ時代があります。あせらず大事に、大事に大事に育てでいぐばいいんだよのっ。患者も一緒に育つべしっ。関係者の皆様、そして当事者の皆様、お医者のふるさと大間です。いつでも待ってるして~!!へばの~!!