なぐすなぢゃ!守れ!大間函館航路

突撃隊:キンズ(奥戸のふと)、エビ姉・ヤッコ(大間のふと)
レポート:ヤッコ

@2003年9月10日(水)@
ザイモッキーたちの
心にしみるフェスティボーに潜入!の記録

材木神社

「材木の祭り、すんげ~いがったですよ!」

ちょんど1年前、わいに教えてくれた人がいる。
お神楽をやってる自分たちだけが楽しむんじゃなくて
地域のわらさんど(子供たち)やおっかさんだぢも楽しめる祭りを!
っつーことで、ワゲモノ(若者)が手作りミニ縁日を企画したらしい。
材木に、こったらに大勢ワラシがいたっだの?
ってぐらいに盛り上がったんだって。

大間の祭りに縁日がなくなって何年になるがな~。
昔の気持ちを取り戻したくてさー
心にしみる祭りに出会いたくてさー
今度は絶対、材木の祭りに行くぜよ!と、ぶりぶり気合い入れとりました。
しかーも、ザイモッキーのりょういぢによれば
祭りの最終日に神社で舞われるお神楽は、
やってるほうは鳥肌もんだし、見てるほうは「泣き入るぜ」と。
おお、おお、泣きたい!泣きたい!泣かせておくれ!
すっかり泣き入れるぜモードで、
指折り数えて楽しみにしていた9月10日。

なんだよ~朝からじゃんじゃん降りじゃんかよーー!!!

「こっちがざんざん降りでも、材木は晴れでらったりするして
侮れねーよー」とキンズちゃん。
しかーも、材木は携帯が通じないので
お神楽活動をしているりょういぢたちと連絡もとれんのよ。

「ちょっと『婦人の家』の付近ば、偵察してくるして」
とうとう5時過ぎ。キンズ隊員が偵察に出発。
ミニねぶた

会場となるのは「材木婦人の家」。
(「おどごの家」もあるのが?って、突っ込むなよエビ姉~)
キンズの偵察によれば、どうやらやっぱりやるらしい。
おっしゃーー!!!材木に行くぜよーー!! 

材木、材木って言っているけど、同じ大間町の中にあるんです。
でも、わいもエビ姉も、実は行ったことがないのさ(涙)。
もともとお隣の佐井(さい)村がいちばん古くて
そっから材木(ざいもく)→奥戸(おこっぺ)→大間と人が流れてきた。
と思っていたら、佐井←材木→奥戸→大間と人が流れたって説もある。
広報「おおま」によれば平成15年7月末現在の人口は232人、世帯数73戸。
とにかく、材木はわいどのルーツなのよ!
ルーツを探す旅なのよ!(旅なのか?)

やっぱり材木は、空気が違います。
空気が「おいでおいで」してるのよ。
フレンドリーなんだよね。
道沿いにぶらさがっている提灯も、淡い光で誘っている。
すでに、はしゃぎモードの3人組。
いいの~!いいの~!たまらんの~!

坂道をとことこ下っていくと、展開されてました!
子供会のプチねぶたを囲んで、プチ縁日が。

プチ縁日

「おっそーーいっ!!!」

声そろえるなよ、ザイモッキー。
わらさんどがわらわら集まっていた、いちばんいいシーンは
どうやら終わってしまったらしい。
おっかさんだぢが作ってくれた
プチサイズのホットドッグにタコ焼き。手書きのくじ引きとか
風船とか、ワラシ心をくすぐるグッズ。
雨のせいで、やりたいことの半分もできなかったらしいけども
手作り感がちゃんと伝わってくるね~。うんうん。

わいどはねぶたの灯りに包まれながら
まったりとしたビアガーデン・タイムに突入!
若いザイモッキーが注いでくれた生ビールをぐびぐび。
時計がのんびりのんびり進んできました。

あっ、手ぬぐいスリー・アミーゴーズが、ねぶたを囲んだぞ!
すかさず、曲がかかった!
「さ、踊るど~!」
懐かし~い盆踊りの曲。下北小唄だっけ?大間小唄だっけ?
わらわらと、みんなが立ち上がってねぶたを囲む。

盆踊り

スリー・アミーゴーズは、なにやら独特のダンシングを展開している。
妖しく踊りながらも、しっかり写真を撮るキンズ。
エビ姉とわいは、材木のおっかさんの華麗な動きを目で追いながら
まねしてみるんだけど、なんか違うんだよな~。
ちゃっけー頃は、完璧に踊れたはずなのにな~。
あ~あ~、盆踊りなんて何年ぶりだべ~。

本来ならば、このあと材木稲荷神社で、
心にしみるお神楽の舞いが展開されるはずなんだけど。
雨降りのため、翌日に延期。わいは泣けなかった。
さらに衝撃の事実が発覚!
材木の獅子は、雌獅子。つまり「女」なので
人間のオンナは神社の拝殿に入れないんだってさ。
がっく~~ん!!!
獅子に性別があったとは、足下すくわれた感じよ。
(ちなみに大間のは雄獅子。角の大きさで判断するらしい。
勉強になるな~)

たとえ拝殿に入れなくても、来年こそはお神楽見て泣くぜ!
気合いをぶりぶり入れ直してうちに、プチ縁日は撤収~。

撤収

わらわらと撤収作業を始めるザイモッキーたち。
動きがキビキビしてるのが、気持ちいいぜ!来年も頼むぜ!

わいど3人は、ザイモッキーのゆんじょ君の案内で
材木稲荷神社を攻めてみる。
トトロが出てきそうな神社への小道。いいんだな~これがよう。
拝殿の前で、ゆんじょ君から神社に関するウンチクを聞く。
神社から降りてきて、民家のある通りを眺めてみる。
どっかの小さなリゾートに来たような感じ。
わいど、酔っぱらってる?

大きな家のあっちこっちで、窓から宴たけなわの様子が見える。
キンズが、その中のひとつに吸い寄せられて
あああ~キンズちゃ~んという間に、中に吸い込まれていきました。
エビ姉とわいは、りょういぢたちに続いて
お神楽の和田さんちに上がり込みました。

気づいたときにゃ~あ~らもう11時。
キンズちゃんは、しかだねーよの~。
どごさいるか、わがんねし、携帯つながんねし~。
っつーことで、和田さんちの奥さんに大間からタクシーを呼んでもらって、
エビ姉とわいは乗り込みました。
この時間は忙しいんだぜ~ってな感じでぶっとばすタクの運ちゃん。
真っ暗暗な国道をびゅんびゅん走ってるとき、エビ姉がつぶやいた。

「いま、キンズよんたふと、歩いてらった…」

えーー!うっそだべ!
ほんとにキンズちゃん?マジでが?
どーする、戻る?戻る?
キンズちゃ~ん!!キンズちゃ~ん!!

ってぐらいの声の大きさでしゃべってるのに、
聞こえないふりしてるね運ちゃん。
「材木がら奥戸って、3キロぐらいだっけが?4キロもあるっけ?」
「違うよきっと、キンズでねーよ!」
「ほんだほんだ、まぼろし見だがも…まぼろし!まぼろし!」
勝手に結論を出して、超ごっきげ~んで家に帰ったエビ姉とヤッコ。

来年、材木の祭りに行くときには
キンズに提灯と熊よけの鈴を持たせます。
国道を安全に耐久歩行できるように。