なぐすなぢゃ!守れ!大間函館航路

「フェリーをどうする!大間をどうする!まんず船上で知恵出し集会」ぶっかまし!


熱気むんむん

函館からやってきたフェリー「ばあゆ」が、11時10分に大間港に着岸。
午後2時20分に、再び出発していくまでの間を利用しての船上集会。
わいどの大事なフェリーのこと、航路のことを考えるのだから
「まんずフェリーさ、あづばるべし!」という思いで、
私たち「あおぞら組」が企画。
署名活動を展開した「大間やるど会」と役場に声をかけ、
3者共催でぶっかましました。

雨にもかかわらず、昼どきにもかかわらず、どくどくと集まってくれた人たち
総勢56名。報道カメラがずらっと並び取材陣も10人以上というオールキャスト。
熱気むらむらでスタートしました!
コーディネーターとして、仙台のデスティネーション・キャンペーンを手がけた
(株)東北地域環境研究室の志賀秀一先生(と呼ばないで)、そして東北運輸局から
村上玉樹次長と長町哲次海事振興部長が駆けつけてくれました。

みんな視線バラバラです
※着席している左から金澤満春大間町長、大見光男青森県議会議員、長町哲次海事振興部長、(株)東北地域環境研究室代表 志賀秀一氏、村上玉樹次長、田村将導やるど会会長

役場がやればいい、町長ががんばればいいってことではなく、
みんながわが事として航路の存続を考えでいぐべし!
自分たちでできることはないか、知恵出していぐべし!
ってことで、それぞれが持っている思いや、航路を盛り上げるためのアイディアを
出し合っていきました。

以下、特別ゲストの方々からの熱いアドバイスとエールです。

(株)東北地域環境研究室 志賀秀一氏から

フェリー利用者をどのように作りだしていくかは地域の力。
函館側もその役割があります。
大間だけではなく下北全体で来て頂く魅力的な地域を作り出さないとフェリーに乗って来られた方も一回きりで来なくなる。
何回も何回も来て頂く地域つくりを皆さんで一緒になって努力をしておかないと、
今まで良かったからいいとか、今まであったから大丈夫とかではなく、
今まであったモノでもダメなのかもしれません。

大間⇔函館間の航路は「命の航路」と聞きました。
「命の航路」という言葉、私はジ~ンときましたが
それを具体的に見せ付けていくのは地域の皆さんの力に他なりません。
役場だけでやっていればいいのではない。
民間の方、地域の方が一丸となってこの問題から目をそむける事ができない。
このフェリーをしょっちゅう利用しない方にとってもいつ利用するか分かりません。
常にフェリーを利用してる方にとってはかけがえのない船。
こうした問題を乗り越えて地域の方が将来的な安定した枠組みを作って、
このフェリー問題を自分のモノとして捉えていき、 具体的な動きをしていく事が大切です。

大間・下北をどういった地域にしていくかという大きな考え方をもった中で、
我々はどうしたらいいかという発想が必要。
単にフェリーだけの航路が元気になれば良い、活性化すれば良い、
にとどまらず「町を地域を人々をどうするんだ」という視点まで考えていかなければならないでしょう。

東北運輸局 村上玉樹次長から

今年の1月から会議に参加し下北全体の事とか函館の観光の事とか色んな事を勉強させていだたきました。
下北というモノを青森県としてどうしたいのか?
という所が非常に引っかかるところでした。
青森県の中に下北があると考えを持っていましたから、
大間のこの航路を維持するためには、青森県の支援と下北全体の横の繋がり。これが無い限り航路の維持は無いと感じています。

魅力ある下北が点と点になっていて面になっていない。
そこをまとめていく誰かがいなくてはならない。
大間の方々がこの航路を「命の航路」というならば、それをどういう風に維持していくのか。行政としても「国で船買いますからはいどうぞ」とは絶対に言いませんから。需要をどのように喚起していくかが大事。

いずれにしても、今検討会をやっています。
その中で皆さんの意見を私達が代弁して色んな事をやっていきたいと思いますから思った事を言って下さい。突拍子もない事から良いアイデアが出る事もあります。
いいアイデアはその辺に落ちているんです。地元の人はそれが当たり前だと思っているんです。
まずは色んなアイデアを出し合っていく事から始めて欲しいと思います。

東北運輸局 長町哲次海事振興部長から

地域・地元が栄えるかどうかは地域の判断。
どう取り組むか地元が決める・考えるかが大事である。
その時、地域だけで一人で悩んだり考えるのでは無く、回りの事も考えながら
周りを巻き込む事が大事。

人口のトータルは変わらないので、旅行の回数を増やしてもらうかこっちを選んで貰わないと来てもらえない。
フェリーは現実に採算がとれなくなってきている。
今のシステムでは難しくなってきているのではないか?


「航路の元気は、大間の元気ぢゃ!」私はそう考えています。

この船上集会が、いいきっかけになりました。
航路のことを、引いては大間のことを、みんなで考えていく集会。
こいからも続けていぐど!
(組長・島康子)

(2009年5月12日)